
転職したい…
だけど私はもうアラフォーだし、
何の取り柄もないし、無理なのかな?
こんにちは、なおきちです。
転職したい、だけどアラフォーという年齢が気になるし、特に取り柄もない…。
とお悩みではありませんか?
かくいうアラフォーのわたしは、2019年~2020年初めまでは転職活動をしていました。
現在は飲食店勤務をしています。
わたしは正直、退職・転職という決断をして良かったと思っています。
しかし中には、あわてて転職活動をして後悔してしまう方もいるんですよ…
そこで今回はアラフォーのわたしが、自身の退職・転職活動を通じて感じてきたことを踏まえ、
アラフォーの転職・退職についてご紹介していきます。
- アラフォーで何の取り柄もないが、転職や退職で悩んでいる方。
- 転職、退職したいけど、もうアラフォーだし…とお考えの方。
- 転職に有利な資格やスキルをお探しのアラフォーの方。
もくじ
心身ともに参ってしまうくらいなら、退職しましょう
まずはじめに。
アラフォーのわたしですが、退職して良かったと思っています。
最大の理由がこちら。
実は精神科のお世話になってしまったからなんですね。
精神科へは今も通っています。
- アラフォーだし、ここで辞めたらあとがない
- 転職するにせよ、もう若くないし
- この会社で骨を埋めるつもりで働くんだ
共感いただけるアラフォーの方、たくさんいらっしゃるのでは?
ですが辞めた今、つくづく思います↓

だけど、あなたもうアラフォーでしょ?
収入もなければどうやって生きていくのよ。
やっぱり仕事は続けた方がいいわよ。
このような声もあったかもしれません。
ごもっともですが、わたしははっきり言えます。
そして退職した現在、不安な面は「金銭面」しかありません。
収入は会社員時代の半分以下まで減りました。
ですが精神的には非常に安定していますし、ブログも始める余裕まで出来ました。
もし退職後の金銭面が不安で退職に踏み切ることが出来ない、という方は「傷病手当」「自立支援」などの制度もあります。
それと、失業保険に加入をしていれば一定の待機期間はありますが、失業給付金の給付を受けることも可能です。
ひとりで悩まず精神科医や心療内科を受診し、役所やハローワークなどの機関で今後の生活について相談することをおススメします。
(筆者が精神科にお世話になることとなったいきさつは、こちらから↓)
取り柄がないアラフォーは、転職しない方がいい?
さて、本題へ入りましょう。
転職をしたいけれど何の取り柄もない。
そうお悩みであるアラフォーの方は多いと思いますが、そもそも転職というシーンにおいての
「取り柄」とは何でしょうか。
- 資格
- スキル
- 勤続年数
- 実績
一般的には主にこちらの4つが思いつくでしょう。
しかしわたしは、
「資格」
に関しては、転職シーンにおいてそこまで重要ではないと考えます。
特にアラフォーでの転職では、なおのことです。
理由はこの3つです。
- 資格を持っているというだけでは決め手に欠ける。
- 資格よりも実務経験が武器になる。
- 凄い資格や実績がなくても、勤続年数で評価されることもあり。
アラフォーの転職は、資格がなくても有利!?
例えばあなたは企業の人事担当者だったとします。
新しく従業員を採用するとき、次のどちらの人物を採用したいと考えるでしょうか。
- 危険物取扱者資格所持
- 調理師免許取得
- 日商簿記3級合格
- ファイナンシャルプランナー3級合格
【実務経験】
- アルバイトを2~3年ごとに転々、職種はまちまち
- 第一種運転免許(自動車の免許)のみ
【実務経験】
- 中小企業の正社員として20年間勤務
- 営業部での営業経験あり
- 管理職を経験
- 退職時は経理部を担当
わたしなら、迷うことなくBさんを採用します。
なぜなら
Aさんはたくさんの資格を持っていますが、
どの資格もジャンルがバラバラで一貫性がありません。
それは別に構わないのですが、重要なのは次。
「アルバイトを2~3年ごとに転々、職種はまちまち」
正直雇用形態はアルバイトでも構わないと思うのですが、
それよりも2~3年ごとで転職を繰り返している。
ということは採用する側とすれば
「せっかく教えても、また辞められてしまうのでは?」
と、不安になります。
対してBさんは普通免許以外の資格はお持ちではありません。
ですが、
前職を20年間勤め上げ、様々な経験をされている
というその実績こそが最大の強みになります。
ましてやアラフォーの転職は、即戦力を求められることが多いです。
同じ業務をイチから教え込むのであれば、若い子の方が覚えもいいし、長く勤めてもらえそう。
と考える採用担当者もまだ多いでしょう。
アラフォーの転職に、資格はまったく意味がないの?
では、アラフォーの転職において資格はまったく意味がないのか。
そんなことはありません。
たとえば、医療の仕事である「医者」「薬剤師」、建築や建設の仕事である「建築士」「電気工事士」、法律に関わる仕事の「弁護士」「公認会計士」などの職業です。
こういった職業に就くためには必ず、国の法律に基づいた「国家資格」を取得しなければいけません。
そう、そもそも医者や弁護士、公認会計士などの
「その資格がないと働くことができない」
という資格であれば意味があります。
意味の有り無しというより、資格を取らなければ働けませんからね。
ですので
転職したい職業が、有資格者でないと従事することができない
という状況であれば、まず資格取得を目指すべきだと考えます。
資格も取り柄も実務経験もなければどうすればいい?
資格も取り柄も実務経験もない。
という方はどうしたらいいのでしょうか。
一つづつ整理して考えていきましょう。
- 資格→職種にこだわらなければ不要。
- 取り柄→自分の人生経験から得たことで、強みになるものはないか考える。
- 実務経験もない→ハローワークや転職サイトで相談。公的支援も視野に。
資格については、先ほども触れましたので省略します。
取り柄→自分の人生経験から得たことで、強みになるものはないか考える
例えば、ボランティア活動を通じて感じたことを履歴書に書く
こういったことでもいいでしょう。
「ボランティア活動を通じて出会えた仲間がたくさんいます。
つらい時や苦しい時も支えあいながら活動して来れたこと、
仲間に出会えたことは一生の財産です」
このように履歴書に書くだけで
「人とのつながりを大切にする人なんだろうな」
など、あなたの
人柄
が分かります。
それに、
人柄がわかるエピソードを書くことができるって、
資格より貴重なことだと思いませんか?
あなた自身の唯一無二の経験ですから、誰も真似できません。
わたしが採用担当なら、上記のような貴重なエピソードをお持ちの方と
ぜひ仕事をしたいと思います。
実務経験もない→ハローワークで相談。公的支援も視野に。
今まで長期で勤められた実績がない、無職の状態が長いなど
ご自身の経歴に不安を感じている場合は、
まずはハローワークや転職サイトで相談をしてみましょう。
就職氷河期世代は、雇用環境が厳しい時期に就職活動を行った世代で、希望する就職ができなかった方や、不本意な不安定就労に就いている方、無業状態の方など、様々な課題に直面している状況が見られます。このような方に対して、「ミドル世代チャレンジコーナー(就職氷河期世代支援窓口)」を通じた専門的な支援を実施することにより、希望するすべての方々が個々の意欲、能力を活かして働けるよう支援します。
東京ハローワークでは、様々な課題に直面しているアラフォー世代に向けた
相談窓口が設置されています。
このような窓口でまずは相談してみるのも良いでしょう。
さらに、アラフォーの転職に強い転職サイトで相談してみるのもおススメです。
40~50代女性の転職には、その世代ならではの様々な特徴があります。例えば、子育てが落ち着いたお母さんの場合。社会人としてのブランクがあることに不安を抱かれている方がいらっしゃるかもしれません。そのほか、旦那さんとの共働き。旦那さんより早く帰宅して食事の支度をするためには、通勤時間や残業時間を考慮した職場選びが大切です。
また、厚生労働省では「サポステ」という支援を行っています。
ただしこちらは対象年齢が39歳までのようですので、
まだ40歳に達していない方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
地域若者サポートステーション(愛称:「サポステ」)では、働くことに悩みを抱えている15歳~39歳までの若者に対し、キャリアコンサルタントなどによる専門的な相談、コミュニケーション訓練などによるステップアップ、協力企業への就労体験などにより、就労に向けた支援を行っています。
働きたいけど、どうしたらよいのかわからない・・・」、「働きたいけど、自信が持てず一歩を踏み出せない・・・」、「働きたいけど、コミュニケーションが苦手で・・・不安」、「働きたいけど、人間関係のつまずきで退職後、ブランクが長くなってしまった・・・」など、働くことに悩みを抱えている15歳~39歳までの若者の就労を支援しています。
このように、公的なサービスや転職サイトで
「まず相談してみる」
ということが何より大切です。
暗中模索だった就職・転職活動に、光が見えてくるかもしれませんよ。
アラフォーの転職は慎重に
かつて求職活動をしていたわたしですが、これだけはお伝えしておきます。

転職活動も、若い方がラク…
年齢を言い訳にしたくありませんが、老いは認めざるを得ません。
何事もそうですが、若いうちにやっておいた方が楽です。
そして気力も体力も若いころには勝てません。
若いころになんなく出来ていた下記のようなこと、
- 履歴書を書く
- 証明写真を撮りに行く
こんなことですら、アラフォーになると億劫でたまりません。
ですので
「勢いで転職!何とかなるでしょ!」
というのはある意味、若いからこそできる特権なんですよね。
- 現在の給料に不満がない。
- 会社で勤め続けることで得られるスキル、役立つ資格がある。
- 辞めたいけど、心身ともに健康だし二の足を踏んでいる。
このような方は、勢いで転職や退職をするともしかしたら後悔してしまう可能性もあります。
【追記】このご時世を考えて、さらに慎重な転職活動を
リーマンショックで景気の落ち込んだ2008年前後にも
わたしは転職活動をしていました。
2008年(平成20年)当時の有効求人倍率は1を切っています。
平成22年頃からじわじわと有効求人倍率は上がり始め、
平成26年には有効求人倍率が1以上まで回復しています。
しかし、記事の追記をしている2020年、
新型コロナウイルス感染拡大での経済的な打撃に伴い、
有効求人倍率は1.4倍を割る結果に。
厚生労働省が発表した3月の有効求人倍率(季節調整値)は1・39倍。前月より0・06ポイント下がり、3年半ぶりに1・4倍を割った。
いわゆる”コロナショック”で引き起こされる経済打撃は、2008年のリーマンショック以上だとも言われている状況。
失業する方も増え、有効求人倍率はさらに低下すると予測されます。
実際、勤めていた会社から解雇を言い渡された、
自営業だが廃業を余儀なくされた、
という方も出ていています。
先行きの見えないこのご時世、転職活動はさらに慎重におこなった方が良さそうです。
まとめ
アラフォーのわたしが経験した、退職や求職活動を通してお伝えしたいこと
- 心身ともに支障をきたしているレベルなら、退職をおススメします。
- アラフォーの転職→資格より、実務経験、実績を重視。
- 今までの人生経験から、強みになるエピソードはないか振り返る。
- 不安な方はハローワークや転職サイトで相談、公的支援も検討する。
- とはいえアラフォーの転職は慎重に
- コロナショックのご時世、有効求人倍率は低下の傾向
→今まで以上に慎重な転職活動をおススメします。
アラフォーで求職活動をしていたわたし。
求職活動は正直きついこともありますが、心身ともに不健康になってまで
つらい仕事を続けることはないと思います。
そして、
アラフォーで何も取り柄がないから…
なんて諦めている方、
自分では気づいていない強みをお持ちかも知れませんよ。
何気に続けていた趣味やボランティア活動の中にも、
ヒントが転がっている可能性だってあります。
人生経験豊富なアラフォーだからこそ、
アピールできることがあるはずです。
現在は飲食店で働いている筆者ですが、新型コロナウイルスの影響で正直不安でたまりません。
しかし、明けない夜はありません。
「ひとりじゃない」
そう思って、アフターコロナに備えたいと思っています。
ではまた。