
ああ忙しい忙しい!
あら、またあの人たち、サボってコーヒー飲んでるわ。
こっちの仕事も手伝ってくれりゃいいのに!
真面目に働いてる人間ばかり、損をしているような気がするわ!

そうなんですよ!
真面目な人間ばかり、なんだか損してる気がしますよね!
真面目に生きている、ただそれだけなのに「なんか真面目な人間ばっかり、損してるよね」と思うこと、ありませんか?
自称・真面目人間のわたしも、
「ちくしょう、なんで真面目な人間ばかり損してるんだ!解せない!ああ解せない!」
などと、年間数えきれないほど憤りを感じています。
しかし、そんなわたしは本当に「真面目」なのでしょうか?
今回の内容
- 真面目な人間ばかりが損をしている?
- 自分なりに「真面目」に生きてきた結果は?
- わたしは「真面目」だったのか?
とかく「損をしている!」と憤りを感じやすい「真面目人間」のあなた。
この記事を最後まで読めば、「真面目」との付き合い方が少しだけ変わりますよ。

それではさっそく、参りましょう!

もくじ
真面目に生きてきたはずの人生
わたしは今までの人生、真面目に生きてきたという自負があります。
周りの人間にも「真面目だよね」と言われることも多い。
仕事にも真面目に取り組み、極力周りの方々に迷惑のかからないよう、心がけています。
しかし、時として思うんです。

なんか、真面目な人間ばかりが損してる気がする…
なぜか思う「真面目な人間ばかりが損をしている」
自称・真面目人間”あるある”でしょうか。
「なぜか、真面目に生きている我々ばかりが、損をしているような気がする」
と、ふと思ってしまうんですよね。
社会人として仕事をしていると、必ずと言っていいほど職場には「手を抜いている人間」がいるんです。
そして、自称・真面目なわたしは思います。

駄目だなぁ手抜きなんかして。
お給料もらってるんだから、真面目にやらないと。
いっぽう、仕事を頼む上司の側としても、手抜き人間より真面目にやってくれている人間に仕事は依頼したい。

なおきちさん、悪いんだけど、この仕事もお願いできる?

わかりました。
(…なんでいつもわたしばかり…)
いや、上司の気持ちもわかります。
わたしも後輩などに仕事をお願いしたこともありますので、素直に真面目に取り組んでくれる子には、お願いしやすかったんですよ。
そうすると真面目人間ばかりに仕事がたまり、手抜きしてヘラヘラしているような方々は、日がな一日喫煙所でタバコでも吸いながら、ヘラヘラとどうでもいいような話をしているだけに見えてしまう。

ちゃんと仕事しろよ。
ちょっとは手伝ってよ。
そう思うのなら、「手伝ってほしい」などと彼らにお願いすればよかったのに。
向こうだって、何も言わずに手伝ってくれるはずもありません。
今風に言えば「察してちゃん」そのものですよね。
ともかく、自分に託された仕事をキリのいいところまで仕上げなければ、と必死になり、残業もほぼ毎日でした。
そして休みの日はくたくたで、何もする気になりません。
そんなときに思わず「喫煙所でヘラヘラ」してる彼らの顔がよぎってしまうんです。

…あいつら…!
自分で勝手にむしゃくしゃして、勝手に「真面目ばかりが損をしている」とストレスがたまる日々を送った結果、ふと思ったことがあります。
真面目に生きてきた結果→自分には何も残っていない
自分では真面目に仕事をして、真面目に生きてきたと思っていたある日、突然思ったんです。

わたし、今まで仕事しかしてこなかったな…。
貴重な20代の人生を、ほとんど仕事に費やしてきたような気がしてならなかったんですね。
ふと周りを見れば、結婚をし、子供も生まれてママになっている友達も多い。
そして、あのころ「手抜きをして日がな一日喫煙所でヘラヘラ」していたように見えた職場の同僚も、恋人を作ったり結婚したりして、なんだかんだ順調に幸せそうな人生を歩んでいるようにも見えます。
「わたしはあの頃、真面目に生きた結果、いったい何を得たのだろうか」
と、ひどく虚しくそして寂しい感情に苛まれました。
真面目に生きてきたはずなのに、自分には何も残っていない。
そんなの、あまりにもおかしいと思いませんか。
わたしは本当に「真面目」だったのか
しかし、そもそもです。
ほんとうにわたしは「真面目」だったのでしょうか。
「自称・真面目」だと思っているだけで、実はただの「要領の悪いおバカさん」だったのではと、ここまで書いて我ながら薄っすら感じています。

わたしって、バカ…?
さらに「わたしは真面目にやっています!それに比べて彼らは!」というオーラが、きっと全身からあふれていたのでしょう。

なおきちさんって、なんか怖いんだよね…。
話しかけるなオーラも出てるし…。
喫煙所行こ…。
冷静に考えたら、まあ、こうなりますよね…。
彼らも近づきたくないから、喫煙所に行っていたのかも…。
いわゆるあの頃のわたしは「いい子ちゃん」の側面もあったのでしょう。
要するにわたしは「要領の悪いおバカないい子ちゃん」という、非常に残念なキャラだったのかもしれません。
ただの「真面目の押し付け」になっていた?
そして、わたしの考えはただの「真面目の押し付け」になっていた可能性も。
例えば。

お給料もらってるんだから、タバコばっかり吸っていないでちゃんと真面目に仕事しなよ!
という考えそのものが、少々ずれています。
彼らに給料を払っているのは会社であって、わたしではありません。
彼らがタバコを吸おうが何をしようが、「自分とは関係ない」と割り切って仕事をすればよかったのでしょう。
そして不満に思うのであれば、正直に上司に相談したり、同僚に助けを求めてもよかったんです。
「真面目」=「一人で抱え込む」ということではありません。
しかし、とかく真面目な人間こそ、誰かに相談できずに一人で抱え込んでしまいがちなんですよね。

わたしの場合は、自称・真面目ですけどね…。
さらに、かつて後輩に言われたことがあります。

なおきちさんと仕事をしていると、息が詰まる感じがします…。
仕事中は、仕事の話しかしちゃいけないんでしょうか…。
正確には、人づてに聞いたので直接的に後輩に言われたわけではありません。
しかしそれを聞いたとき、ものすごくショックでした。

後輩に窮屈な思いをさせていたのかな…。
たしかに、仕事中は無駄な話を極力せず、仕事の話だけに集中するようにしていました。
というか、仕事をするってそういうものだと思っていたんです。
今から思えば、これも「真面目の押し付け」だったのでしょう…。
人間、機械ではないのですから、たまに息抜き程度の雑談でもしないとやっていけないよな、と気づかされたのはこの時です。

真面目っていうかさ、考え方が極端だよね。
そりゃ、後輩の子も息苦しかったと思うよ。

ごもっとも…。
誰のための人生なのか→自分のために決まっている
「要領の悪いおバカないい子ちゃん」だったわたしは、

会社のために頑張ろう!
お給料もらってるんだし!
と、何の疑いもなく考えておりました。
つくづく「いい子ちゃん」ですよね。
自分で書いていて、もはや段々ムカついてきました笑
おそらく、雇っている側からすれば「従業員の鑑」と言わんばかりの心がけでしょう。
しかし裏を返せば、「なんでも言いなりになる使い勝手のいい従業員」にしかすぎません。
いち従業員にすぎないのですから、自分の代わりなどいくらでもいます。

わたしがいなくては、職場が回らない…!
などと本気で思っていた時期もありますが、勘違いも甚だしい。
「なおきち」ひとり居なくとも、職場も会社もどうにだってなるんです。
ですので、身を粉にして「会社のため」になんて働かなくてもよかった。
自分のやりたいこと、自分の人生を犠牲にしてまで働くことはなかったんです。
そう、自分の人生は、会社のためのものでも他人のためのものでもありません。
「自分の人生は、自分のためにある」んです。
時には自分自身を”俯瞰”で見てみる
自称・真面目だと思っていたものの、実は「要領の悪いおバカないい子ちゃん」という残念キャラだったことが判明したわたし。
頑張っていたのに報われないな、と思っていたのですが、頑張っているように感じていたのは、自分だけだったのかもしれません。
最大の反省点は「視野が狭かった」ということ。
目の前の仕事に真剣に取り組むあまり、周りが見えずに無駄な努力ばかりしていたように思えます。
たまには仕事を休んで、何も考えずにぼーっとする時間をつくってみてもよかったなと。
ひとり旅に出てみても良かったですね。
そして、もっと周りの人たちともコミュニケーションをとればよかった。

だって、なおきちさん「話しかけるなオーラ」が出てたから怖かったんすよ…。

それに、仕事中は仕事の話しかしちゃいけない雰囲気もありましたし…。

そうかも…。
なんかごめん…。
すべて「たられば」になってしまいますが、仕事ばかりにこだわらなければよかった。
時には自分自身を”俯瞰”して見ることで、いま自分に必要なものは何なのか。
果たしてこのままでいいのであろうか、など、見えてくることがあるはずです。

がむしゃらに頑張るのもいいですが、たまにはぼーっとする時間も必要です。
まとめ
真面目な人間ばかりが損をしている?
- 真面目な人間に仕事をお願いしやすいのは事実
- 真面目=ひとりで抱えるということではない
- ひとりで抱えずに周りに助けを求めていい
- 自分の人生は自分のためにある→会社や他人のために生きなくていい
- 時には自分自身を俯瞰で見てみる
真面目な人間ばかりが損をしているような気がすること、ありますよね。
しかし、もしかしたらその「真面目」さは、自分で勝手に思い込んでいるだけなのかもしれません。
人間、少しくらい抜けているところがあっていいんです。
仕事や日々の生活を、真面目に全力で取り組むことも素晴らしいですが、たまには肩の力を抜いて自分自身を俯瞰して見ることも大切です。
「真面目」な性格は決して悪いことではありませんから、自身の真面目さを上手に活かして、より良い人生を送れるようになればいいですよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。