こんにちは、なおきちです。
うつ関連記事も、三回目となりました。
今回は、過酷だった社会人一年目に精神科を受診し、”うつ状態”と診断されたときのお話をしていきます。

そもそも、うつ状態ってなに?
うつとは違うの?
こちらも解説しますね。
(前回の記事をまだお読みでない方はこちらからどうぞ)
- つらかった社会人一年目、精神科を受診してみた
もくじ
母の勧めもあり、近所の精神科を受診してみることに
「あんた、一回精神科の先生に診てもらった方がいいかもよ。ちょっと、追い詰められているから」
と、母親から勧められたわたし。
正直「精神科って、あんまりいいイメージがない…」と思っていたため、行きたくありませんでした。
それに引っ越してきたばかりの土地で、どこに精神科があるのか分かりません。
唯一頼れるとしたら借りていたアパートの大家さんくらいでしたが、歯医者や内科などと違って
「この辺に精神科ってありますか?」
って何となく聞きにいですよね。
そのため当時はガラケーでしたが、ネットを使って近所の精神科を探すことに。
そして一件の精神科医院、”A医院(仮)”を見つけて行ってみることにしました。
第一印象:とにかく、待ち時間が長い
現在アラフォーのわたしは合計すると3つの精神科にお世話になってきたのですが、3つすべての病院に総じて言えることがこちら。
そして一番最初にお世話になった、このA医院もまあ長かった記憶があります。
待てど暮らせど、わたしの名前は呼ばれません。
どのくらい経ったでしょうか。
おそらく1時間30分は経っていたと思います。
すっかり眠たくなってしまった頃、ようやくわたしの名前が呼ばれて診察室へ入りました。
この先生、診断中にタバコ吸ってる…
A医院の診察室に入るや否や、思わずわたしは顔をしかめました。

うっ、この診察室、タバコ臭い…
そして担当の先生の前には、吸い殻が山積みになった灰皿が。
文字通り「空気の悪い」診察室に一瞬たじろぎ、帰ろうかと思ってしまいました…
しかし、せっかく来たんだからと自分を奮い立たせて、担当先生の診察を受けることに。

はい、お待たせ。
今回はどうしたの?
ご覧の通り、この先生やる気がまったくありません。
嫌な予感しかしませんでしたが、最近精神的につらくなってしまったこと、腱鞘炎にもなっていること、会社に行かれなくなってしまったこと等を、途中苦しくなりながらも先生にお伝えしました。
と、その時です。
このやる気なし先生、机の引き出しからタバコを一本取り出し、口にくわえて火をつけたんです。
昔は、よくいませんでしたか?診察中にタバコを吸う先生。
時代なのでしょうけれど、今だったら大問題ですよね…
やる気なし先生がタバコの煙をくゆらせ始めたその瞬間、わたしの思考回路はほぼ停止。
その後先生から診察結果を説明されたのですが、こう言われたことしか覚えていません。
“うつ状態”ってなんだろう
その時はじめて、わたしは”うつ状態”という言葉を耳にしました。
「うつ」「うつ病」という言葉は何となく聞いたことがありますが、”うつ状態”ってなんだろう。

うつ状態っていうのはね、〇〇が××で◇◇な状態なんだよ。
A医院のやる気なし先生も、当時の私に説明してくださったことは何となく覚えています。
ですが、やる気なし先生の吐き出すタバコの煙で思考停止状態だった私は、
「早く帰りたい…」
としか考えられず、先生の説明はほぼ理解できていませんでした。
そのため今回うつ関連の記事を執筆するにあたり、改めて調べてみると”うつ状態”とはこのような状態であることが分かりました。
うつ状態が重症化すると、うつ病?→そうとも限らない。
厚生労働省のメンタルヘルス関連サイトには、下記の通り記載があります。
「ゆううつである」「気分が落ち込んでいる」などと表現される症状を抑うつ気分といいます。抑うつ状態とは抑うつ気分が強い状態です。うつ状態という用語のほうが日常生活でよく用いられますが、精神医学では抑うつ状態という用語を用いることが多いようです。このようなうつ状態がある程度以上、重症である時、うつ病と呼んでいます。
つまり”うつ状態(抑うつ状態)”とは、
「ゆううつだな」「気分が落ち込むな」
というような症状(抑うつ気分)が強い状態のことを指します。
ただし引用元の文章を読むと、

そうか、うつ状態はうつ病より重症ではないから、
そんなに重く考えなくてもいいのでは?
と感じてしまうかもしれません。
ですが、”うつ状態”だからといって軽く考えてしまうのは危険です。
精神医学では憂うつな状態である「うつ状態」と病気としての「うつ病」を区別します。だだし重度のうつ状態、軽度のうつ病も存在しますので、症状が重い=うつ病、軽い=うつ状態という訳ではありません。
ひとくちに”うつ状態”や”うつ病”と言っても、症状や程度は人によってさまざまです。
そんな時、

うつ状態だからそんなに重くないんでしょ?
早く治して働いてちょうだい。
このように、周りの人間がうつ状態で悩んでいる人に対して、つい理解なく言ってしまうことも。
もしかしたら何気なく言ったそのひと言が、本人にとってはとてつもないプレッシャーになってしまったりして、ますます症状を悪化させてしまうことにもなりかねません。
うつの人に「頑張れ」と言ってはいけないということは段々と認知されてきましたが、まだまだメンタルヘルスの現状は理解されないことも多いと感じています。
かくいうわたしも、もしかしたら何気ないひと言で誰かを傷つけていたりしたことがあるかも?
なんて自らを省みたり。
つくづく「言葉」って難しいですよね。
言葉はナイフにも毛布にもなる
【SHINGO★西成】 pic.twitter.com/2AaTiLa2MM
— Words of HIPHOP (@w_o_hiphop) May 10, 2017
今回のまとめ
- とにかく待ち時間が長い。
- 先生、診察中タバコ吸ってるし…
- 診察の結果”うつ状態”と診断された。
- “うつ状態”が重症化すると”うつ病”というわけでもない。
- 人によって症状や重さはさまざま。
- 周りの人間も、”うつ状態だから”と軽く考えないで。
今回は初めて精神科を受診した時のお話をしました。
今から思えば診察中タバコ吸うしやる気ないし、変な先生に当たっちゃったなあというのが正直な感想です。
そこで「うつ状態」だと診断され、わたしは勤めていた会社を退職して実家に戻ります。
実家に戻ってからもまあいろいろあったのですが、この後のお話はまた次回にしますね。
ではまた。